航空政策研究ユニット

設置日:09/01/13

Photo by AP/AFLO

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趣旨

「空」は、「宇宙」、「海洋」と並ぶ国家的な戦略領域である。実際、空を利用する航空産業(航空機製造と空輸サービス)は、世界的にみて、航空路に関する航空協定、空港インフラ、安全性、信頼性の認証、先端技術の開発、経済外交等の面で、政府による介入が大きな分野となっている。その結果、政策の介入の在り方(政策)が産業の成長や環境等の新技術の導入スピードを左右する面が大きい。一方、我が国では、航空関連行政は、製造、利用、通信、研究開発等の面で縦割りの壁が存在しており、制度的な補完性等も考慮した総合的な政策形成と実行が行われる環境が整っていない。また、環境性能等で優れた部品・素材産業は発達しているが、長く旅客機全機開発の経験が無いことから、欧米と比べ、政策の実施体制も弱体である。我が国の航空機製造業がYS11以来半世紀ぶりに旅客期全機開発に挑もうとしている今、東京大学において、法学、経済学、国際関係論、工学等の知恵を結集し、国の誇りを持てる国産航空機の世界市場への展開など航空産業の発展と空の有効活用による国民生活の向上(航空イノベーション)を実現するための総合的な「航空政策」の選択肢を検討する。

内容

航空イノベーションを支える社会システムの要素としては、
①研究面:素材や環境技術等での優位性を活かした先端技術の戦略的な先行技術開発への国家的な支援
②製造面:高度な安全性・信頼性の認証システム、部品・素材産業との連携の仕組み
③利用面:航空輸送網の開拓、型式証明、環境規制、WTO、経済協力等に関する国家間交渉
④共通基盤要素:イノベーションを担う人材育成等
がある。このような多角的な観点から総合的な検討を行い、航空イノベーションを加速させる社会システムを提案する。

責任者

鈴木 真二教授(工学系研究科航空宇宙工学専攻)

ユニット構成メンバー

長谷知治特任教授(公共政策大学院)、坂田 一郎教授(政策ビジョン研究センター)、渋武 容特任准教授(航空イノベーション総括寄付講座)、中村 裕子特任助教(航空イノベーション総括寄付講座)、日原 勝也客員研究員(公共政策大学院)、岡野 まさ子客員研究員(政策ビジョン研究センター)